
このブログは俳句の季語・季題に使われる言葉を解説していきます。
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油団。「ゆとん」と読みます。
古い家に行かれると時々置いてありますが、油紙で作ったカーペット
のようなものです。
熱の伝導率が高いわけでもないのですが、その上に座ると「冷っ」と
するそうです。
数枚の和紙を重ね、糊で貼り合わせ、荏の油を何度も塗り重ねてゆく
というとても根気のいる作業で出来上がります。
昔の金持ちはこれを部屋に敷いて寝ていました。
4、5年経つと油紙の好い艶が出てくるそうです。
夏が過ぎたら米糠かおからを炒って乾拭きし、倉などに保管するのです
約100年使えます。
室町時代以前の資料には登場しないので江戸時代の発明品のようです。
福井ではそれほど珍しいものではないようなことを福井放送で紹介
していました。
私が見たのは祇園祭に併せて行われる京都の屏風祭りの際に、古民家に
敷いてあったものです。
一応、立ち入り禁止のように竹で柵が出来ていましたが。
しかし現代はクーラーが発達して、油団を作る職人さんはいなくなって
しまいました。
今では福井県鯖江市にお一人いらっしゃるだけだそうです。
お値段は8畳用で約60〜100万円。お大尽はお使いになってみては
如何でしょう
写真の畳の上に敷かれているのが油団です。
時間がたつほど色艶に風格が出てくるそうです。
柱影映りもぞなする油団かな 高浜虚子
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起ちあがる風の百合あり草の中 松本たかし
朝より酒生じゅんさいの箸に逃げ 石川桂郎

