季語・季題は春、夏、秋、冬の4シーズンに新年を加えた5つに分けられます。
月別に分けると、1月ムツキ睦月、2月キサラギ着更衣・如月、3月ヤヨヒ弥生、゙4月ウヅキ卯月、5月サツキ皐月、6月ミナヅキ水無月、7月フヅキ文月、8月ハヅキ葉月、9月ナガツキ長月、10月カンナヅキ神無月、11月シモツキ霜月、12月シハス・シワス師走となります。
ビジネスレターや、案内文、招待状など手紙の「拝啓」のあとの挨拶文にもよく使われますね。
今回のお話は長月の季語・季題です。
吾亦紅って植物、ご存知ですか?
(僕、植物は弱いんですヽ(´o`; モシモシ )
高原に咲き、高さは1mくらい。
地域によっていろいろな呼び方があるようですが、葉の形からノコギリグサ
茎葉の匂いからキュウリグサ、スイカグサ
生えている感じからクビフリバナ、ダンゴバナ、クロンボ、カルカヤボウズ
などとも呼ばれているようです。
あぁ、あの花か と思いだされた方もいらっしゃることでしょう。
写真はこちら
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/waremokou.html
初秋の頃、茎の先端が上部で枝分かれし、その先が花になります。
暗赤紫色の可憐な小花の集合体です。土筆に見えますね。
その花は先の方から茎の方へと少しづつ咲いていきます。
学名のSanguisorbaは「血を吸った」というラテン語だそうで、色もそう
ですが、西洋でも漢方でも止血剤としてその根が利用されるそうです。
日本には古くからあったようで、源氏物語にもその名が出てきます。
吾亦紅 と言うのが短歌や俳句に多く表現される漢字で、「吾も亦紅い」
という意味です。
「吾も亦紅なりとひそやかに 高濱虚子」
(なんだ、そのままじゃない。。。(゜゜;)\(^^;)コラコラ )
他の書き方として
「吾木香」吾・・日本の、木香・・インド原産の芳香の強い植物。
つまり、日本産の木香と言う意味。
おそらく香道が流行し始めた頃に付けられた名でしょうね。
香道は七世紀頃にはじまり室町時代に現代の形に近いものとなった
日本独特の文化です。
ちなみに香道では、「香りを聞く」と言うそうです。(「嗅ぐ」ではない)
ちょっと優雅ですね。
「割木瓜」割れた木瓜(もこう)。
御簾の帽額(もこう)に多く使われるデザインから木瓜紋と呼ばれるように
なったその木瓜紋に似ているということでついたようです。
木瓜紋はこちら。
http://www.harimaya.com/o_kamon1/yurai/a_yurai/pack2/mokkou.html
どこかでご覧になっていると思います。よく見かけますね。
木瓜紋の由来は漢民族の丸い模様で「鳥の巣と卵」を表現した子孫繁栄
を祈るものだそうです。
御簾とは神社にあって内部を覗かれないように垂れ下がっているあれです。
http://www1.odn.ne.jp/~cdb41490/misu.htm
帽額とは御簾などの上方につける水引幕の類を言います。
茎の長さは1m程で秋風に揺らぐ姿が古来から詠われてきました。
アレンジなどにこの花が入ると忽ち秋の風情を醸し出すと云う名脇役です。
花言葉は「愛慕」「変化」
杉本眞人さんの大ヒット曲 吾亦紅は以下の歌詞です。
マッチを擦れば おろしが吹いて
線香がやけに つき難い
さらさら揺れる 吾亦紅
ふと あなたの 吐息のようで...
盆の休みに 帰れなかった
俺の杜撰さ 嘆いているか
あなたに あなたに 謝りたくて
仕事に名を借りた ご無沙汰
あなたに あなたに 謝りたくて
山裾の秋 ひとり逢いに来た
ただ あなたに 謝りたくて
小さな町に 嫁いで生きて
ここしか知らない 人だった...
それでも母を 生ききった
俺、あなたが 羨ましいよ...
今はいとこが 住んでる家に
昔みたいに 灯りがともる
あなたは あなたは 家族も遠く
気強く寂しさを 堪えた
あなたの あなたの 見せない疵が
身に沁みて行く やっと手が届く
ばか野郎と なじってくれよ
親のことなど 気遣う暇に
後で恥じない 自分を生きろ
あなたの あなたの 形見の言葉
守れた試しさえ ないけれど
あなたに あなたに 威張ってみたい
来月で俺 離婚するんだよ
そう、はじめて 自分を生きる
あなたに あなたに 見ていて欲しい
髪に白髪が 混じり始めても
俺、死ぬまで あなたの子供...
吾木香 すすきかるかや 秋草の さびしききはみ 君におくらむ
若山牧水
(若山牧水:大正期の歌人で旅を愛し、日本の各地に歌碑がある。
日本酒が大好きで43歳にして肝硬変に斃れる(;゜0゜) ギク!)
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