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季題・季語に沿った俳句、川柳、短歌、和歌、手紙

蝶ひとつとばぬ日かげや石蕗の花 宝井其角

季語・季題は春、夏、秋、冬の4シーズンに新年を加えた5つに分けられます。

更に詳しく分けると、1月ムツキ睦月、2月キサラギ着更衣、3月ヤヨヒ弥生、゙4月ウヅキ卯月、5月サツキ皐月、6月ミナヅキ水無月、7月フヅキ文月、8月ハヅキ葉月、9月ナガツキ長月、10月カンナヅキ神無月、11月シモツキ霜月、12月シハス師走のつき別に分けることが出来ます。

今回のお話は霜月の季語・季題です。


 つわぶき 
 
 俳句では大抵は略して「つわ」と言います。
 五七五の音数制限がありますからね。

 葉がつやつやしている蕗という意味から訛ってつわぶきとなったようです。
 http://blog.goo.ne.jp/otorin_001/e/b6850f59d636b0bb5691aa45ac7abd3e


 日陰でもよく育つことから、園芸種として木の根元に植えられることが多い
 ですね。

 江戸時代に葉を観賞するブームが起きた時は葉に斑模様の浮かんだ「金紋つわぶき」
 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/kin-mon-tuwabuki.html
 や葉の周囲がギザギザになった「獅子葉」がもてはやされました。



 自然界では10月〜12月に掛けて、海の近くによく咲いています。
 関東にも咲いていますがどちらかと云うと南の方の植物ですね。

 島根の西端、津和野町の名前の由来は「石蕗の野」だそうです。
 今度行かれた時は、石蕗の群生を探してみてください。


 蕗ですから勿論、食用ともされています。

 九州の佃煮「キャラブキ」は石蕗の若い葉柄です

 沖縄では戦後の食糧難のときは葉柄を炒め、チーパーフジュネーと云う
 料理だったそうです。

 薬としては、茎と葉を火であぶり、打撲や火傷、腫れ物に用います。


 花言葉は 蘇る愛、解き放たれた愛 など、意味深なものが付けられて
 います。

 かつての恋人に復縁の気持ちを込めて贈ると・・・
 引かれないようにご注意ください。



 蝶ひとつとばぬ日かげや石蕗の花   宝井其角

(宝井其角:芭蕉十哲のひとり。芭蕉に従って奥の細道を旅した。林檎の
 項で紹介した大高源吾の討入話。ご質問が来ましたのでご紹介しますと
 両国橋で源吾にバッタリ遭った其角、煤払いの笹竹を売る姿を見て「年の瀬や
 水の流れと人の身は」と思わず呟いたところ「あした待たるるその宝舟」
 と笑顔で返されたそうです。その意味を考えていた朝、赤穂浪士の討入の報が
 飛びこんで来たとか。本当の話であれば、咄嗟に応えた大高源吾はかなり
 機知に富んでいます。尤も、一世一代の大仕事の前はそいうものかも
 知れません)


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