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短日や俄かに落ちし波の音 久保田万太郎

季語・季題は春、夏、秋、冬の4シーズンに新年を加えた5つに分けられます。

月別に分けると、1月ムツキ睦月、2月キサラギ着更衣・如月、3月ヤヨヒ弥生、゙4月ウヅキ卯月、5月サツキ皐月、6月ミナヅキ水無月、7月フヅキ文月、8月ハヅキ葉月、9月ナガツキ長月、10月カンナヅキ神無月、11月シモツキ霜月、12月シハス・シワス師走となります。

ビジネスレターや、案内文、招待状など手紙の「拝啓」のあとの挨拶文にもよく使われますね。

今回のお話は師走の季語・季題です。



 短日とは「日が短くなったなぁ」と感じる時期です。

 一年で一番日が短いのは冬至の日ですが、短日は、そう感じる時期ですから
 時期的には冬至よりも幾分早いときからかと思います。


 現代でこそ、1日は24等分されているので、日の入りの時刻を見て、
 「おぉ、もうこんな時刻に日が沈むのか」と数字で捉えられますが、
 明治になるまでは、1日の時刻が等分されていたわけでなく、日の出から
 日の入りまでの時間が等分され、また日の入りから日の出までの時間が
 等分されていたのです。

 ですから冬至に近ずくと、それこそ一刻は昼間が短くなり、夜間が永く
 なったのです。

 まさに身体で感じていたのですね。


 夏至を過ぎてだんだんと夜が長くなっていく季節が「夜長」で秋を指し、
 「夜が長くなってきたと思ったら、今は昼よりも長くねぇか」という時期が
 冬になるのです。

 更に冬至を過ぎてだんだん昼の一刻が伸びるようになると「日永」と言って
 春を指し、「昼が長くなってきたと思ったら、今は夜よりも長くねぇか」
 と感じると「短夜」となって夏を指すわけです。


 冬至は一年で一番昼が短く、その後少しずつ昼間が伸びていくので、古代から
 生命の誕生と関連付けされていました。

 キリストの誕生日が12/25であるのも、もともとは冬至の日であったのが少し
 延びたものだと言われています。

 日本の皇室でも冬至の日は一度死んでまた生まれ変わるという意味の儀式が
 行われています。
         <("0")> ヨク知ッテンジャン!

 キリストの話が日本に入って来たのはかなり古く、キリストが厩で生まれたのと
 同じように、日本の聖徳太子も厩で生まれたことになっていますので、古事記が
 出来上がった時期には既にキリストの話は日本に伝わっていたことになります。
 (或いは別の地の「尊い人は厩で生まれる」という民話がそれぞれユダヤと日本に
 伝わったのかも知れないが)
              (〃∇〃) 司馬遼ニカイテアッタ!

 冬至と言えば、一陽来復。

 この「一陽来復」のお札を貼っておけば、一年間金廻りに苦しまないのだとか。

 冬至の日(今年は12/22)から大晦日まで、穴八幡(早稲田の辺り)で
 売っています。(関東限定の情報でした)

 私も数年前から毎年買っています。
 冬至の日または大晦日にその年ごとに定められた方位に貼ると効き目があると
 言われています。




 短日や俄かに落ちし波の音    久保田 万太郎

 (昭和期の作家・俳人。浅草に生まれ、浅草を愛し、浅草を描いた。元NHK文芸課長   美食家としても有名で死因はにぎり寿司を喉に詰まらせての窒息死)


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