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季題・季語に沿った俳句、川柳、短歌、和歌、手紙

つぶしたる苺流るる乳の中 高浜虚子


季語・季題は春、夏、秋、冬の4シーズンに新年を加えた5つに
分けられます。

更に詳しく分けると、1月ムツキ睦月、2月キサラギ着更衣、3月ヤヨヒ弥生、゙4月ウヅキ卯月、5月サツキ皐月、6月ミナヅキ水無月、7月フヅキ文月、8月ハヅキ葉月、9月ナガツキ長月、10月カンナヅキ神無月、11月シモツキ霜月、12月シハス師走のつき別に分けることが出来ます。

今回のお話は水月の季語・季題です。



 イチゴというと初夏の季題じゃないの?という方がいらっしゃると思います。

 その通りです。


 八戸のイチゴ煮のことではありません。(正月には欠かせない料理らしい
 ですね)


 実は、日本に於ける苺の消費量は12月がトップなのです。

 何故か?


 ピンポ〜ン。

 判った方は最近食べましたね。

 そう、実はクリスマスケーキで圧倒的に苺のショートケーキが食べられる
 のです。


 私の小さい頃はそれこそ大きな苺のショートケーキでした。

 今ではお洒落なレストランでの、小さなショートケーキと言う方が多いよう
 ですが、それでも苺なのです。

 すべて温室栽培です。

 何といっても初夏の果物ですから。



 外国ではこの時期、それほど苺の出荷量は増えないそうです。
 日本特有の現象ですね。

 それも甘い高級苺ではなく、どちらかと言うと戦後すぐに食べられた酸味の
 強い苺がケーキに使われます。

 その方がクリームと合うんですね。


 この時期、街にはミカンが出回っています。

 蜜柑の酸味も確かにケーキに合います。


 しかし、みかんのケーキを作っても売れないのです。

 これが文化と云うものでしょう。


 昔は酸味の強いイチゴは、潰して、砂糖とミルクを掛けて食べていました。

 覚えていますか?お父さん、お母さん。

 今はそういう食べ方はほとんどしなくなりましたね。


 あの頃のイチゴ潰し専用の底の平らなスプーンは何処へ行ってしまったの
 でしょう。




 つぶしたる 苺 流るる乳の中          高浜虚子



 (高浜虚子:いまさら紹介するまでもなく、俳句の巨匠。現代の俳句ブームは
  虚子に因るところが大きい。正岡子規の同郷で河東碧梧桐と共に子規に
  師事した。
  子規没後、五七五にとらわれないとする碧梧桐と対立し、「花鳥諷詠」
  「客観写生」を旨として季題を重んじ、俳誌「ほととぎす」を通じて
  神のような存在となった。
  本名「清」を縮めて子規が「虚子」と名付ける)


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