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季題・季語に沿った俳句、川柳、短歌、和歌、手紙

干し上げてさよりに色の生まれたる 後藤比奈夫


 そろそろサヨリが旬を迎えます。

 白身で刺身にして美味しいお魚です。

 紫蘇の葉にサヨリを巻いてわらび造りなんて最高ですね。酒がすすみます。

 旬は三月〜五月頃までです。


 今の時期になると岸に集まってきます。

 それで 沢寄り→サヨリ と言われるようになったと云う説があります。


 一方、延喜式にはヨリトという名前で出てきます。

 延喜式は西暦927年に編まれた50巻からなる式典の本です。

 ヨリトは恐らく「寄ってくる魚」という意味でしょうね。

 このヨリトに細いと云う意味の「狭」がついてトが省かれサヨリになった

 という説もあります。


 漢字で書くと細魚

 とても細身です。

 偶に「サヨリのような女」と評することがありますが、そう言われたら

 喜んではいけません。

 それは「見かけに因らず腹が黒い」という意味です。

 まぁ見かけは良いと言ってるので喜んでも良いのかも知れませんが。

 サヨリの内臓は黒く、苦みがあるので普通は捨ててしまい、食べません。

 透き通る肌を持っている魚は内臓が黒いのです。これは食べた植物性

 プランクトンが体内で光合成をするのを防ぐ意味があります。

 光合成をされては腹に酸素がたまって浮かんできてしまいます。

 あなたが真に腹黒であれば、肌は白いのでしょう。
                   ヘ(..、ヘ)☆\( ̄∇ ̄) ベシッ


 新鮮なサヨリの見分け方は尖った下あごが綺麗な赤色かどうかで判断します。

 私は新鮮なものは刺身が好きですが、はいだ皮も脂がのって美味しいのです。

 ちょっと塩を振ってあぶると珍味です。

 間違えて生きの良くないサヨリを買ってしまったら、頭を落として

 内臓を取り除いて丸干しにしましょう。エラにはサヨリヤドリムシという寄生虫が

 います。目に見える大きさでダニのような形をしています。


 干したサヨリも以外と味が濃くお酒がすすみます。

 釣りが好きな人は晩秋の小型のサヨリが魚影も濃く楽しいですね。

 春の旬のサヨリは数が釣れなくなりますが大型になるので刺身には向いています。




  干し上げて さよりに色の 生まれたる       後藤 比奈夫
       
                               
              http://feels-season.com/sakusha.html

 (後藤 比奈夫:大正6年大阪生まれ。俳誌「諷詠」主宰)






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