TOP > 夏の季題・季語6月、7月、8月 > 紫陽花の花に日を経る湯池かな    高濱虚子
季題・季語に沿った俳句、川柳、短歌、和歌、手紙

紫陽花の花に日を経る湯池かな    高濱虚子

 紫陽花・アジサイ

 アジサイは意外なことに日本原産から世界に広まりました。

 幕末にやってきた西洋人がその美しさに魅せられ祖国へ持ち帰り、

 品種改良が加えられたようです。

 色が変わるのは土壌のPH度によるもので、日本古来のガクアジサイは

 日本の土壌が酸性な土地が多いため殆ど青い花だったようです。

 西洋で品種改良されたアジサイは色が変化しやすいようになっています。



 アジサイの語源は「あづさい(集真藍)」が訛ったもので、青い花の集まり

 を意味しています。

 先ほどからカタカナ表記していますが、中国では「八仙花」または「綉球花」

 と表記するようで、紫陽花という字は平安時代に源順と言う人が別の花である

 紫陽花を日本のアジサイと勘違いしてこの文字を使ったことによります。

 日本原産なんだからその時代の中国にアジサイがあるわけはないですね。

 紫陽花は詩の中に出てくる言葉なので、中国で紫陽花が別の花を指すわけでは

 ありません。


 アジサイの花言葉は「移り気」が有名です。

 これは花の色が様々に変化するところから来ているのでしょう。

 一方、フランスでは母の日のプレゼントがアジサイ。カーネーションでは

 ありません。

 これは同じく花の色が変化することから花言葉が「辛抱強い愛情、元気な女性」

 になっているからのようです。

 そう、花言葉と言うのは国によって違うんですね。

 オスマントルコで生まれた花言葉が各国へ伝搬していくうちに様々な花言葉

 が付けられたのです。

 「花の色は移りにけるないたずらに、我が身よにふるながめせしまに」ですね。

 これはアジサイのことを詠ったわけではありませんが。



 ちょうど今の時期がアジサイの見ごろ。

 全国にあじさい寺と呼ばれるところはたくさんありますので、ひとつ

 お出かけしてみませんか?

 関東であれば箱根登山鉄道の線路沿いに咲くアジサイが見事ですね。







  紫陽花の花に日を経る湯池かな    高濱虚子

           http://feels-season.com/sakusha.html