TOP > 冬の季題・季語12月、1月、2月 > 酢茎売りうこんの財布ほどきけり  紅醉
季題・季語に沿った俳句、川柳、短歌、和歌、手紙

酢茎売りうこんの財布ほどきけり  紅醉

1b6cc3cc.jpg
 今回から読んで戴く方、はじめまして。
 
 いつも読んでくださる方、ありがとうございます。けん詩です。

 このブログは俳句の季語・季題に使われる言葉を解説していきます。


 酢茎

 酢昆布とは違います。駄菓子屋さんでは売っていません。

 茎わかめとも違います。

 「すぐき」という京野菜があって、それを漬物にしたのが酢茎です。

 塩漬にしたすぐきの樽に重しをのせ、室で発行させれば出来上がり

 写真は畑に植わっているすぐきです。

 カブのようなものでしょうか。葉っぱの付いたまま酢茎にします

 京の上賀茂地区の名物です。

 上賀茂神社に奉仕する社家というから加茂族の末裔ですね。

 大和朝廷が九州から来襲する前に近畿地方に住んでいた民族です。

 その加茂族が上層階級(朝廷や藤原氏)へ酢茎を献上品としたのが

 始まりで、明治の終わり頃まで門外不出であったとされていました。

 従って地方の人がその存在を知ったのは明治以降ということです。

 京野菜というのは他国で栽培を禁じられていたものが多いので、

 だから京野菜は美味しいんですね。

 昔はそうやって都を繁栄させたのでしょうね。

 最近、発酵食品が注目されていますので、そのうち「酢茎を食べていると

 ○○にならない」なんて特集があるかも知れません。

 しかし生産量が少ないので、すぐに高騰するでしょうね。

 取りあえず「風邪をひかない」とは言われています。

 原因は酢茎に含まれるラブレ菌が身体の抵抗力を高めるそうです。

 京の3大漬物と云うと「酢茎」「しば漬」「千枚漬」だそうです。

 歴史的にはほぼ200年づつ違います。酢茎が一番古いのです。

 千枚漬が生まれて170年。そろそろ新しいヒット漬け物が生まれる

 時期かもしれません。

     しば漬ッテ東京カト思ッタ(゜゜☆\(--メ)ポカッ

 しば漬は茄子をスライスして赤紫蘇と一緒に塩漬にしたものです。

 しば漬は祇園祭りの時に新しいものが出回ります。

 ほぼ1年間漬けるようです。この時が旬ですね。

 一方、酢茎の旬は冬です。

 京都へ行ったら是非買ってみましょう。





   酢茎売りうこんの財布ほどきけり  紅醉

(紅醉:大正から昭和にかけて活躍したホトトギス派の俳人)

           http://feels-season.com/sakusha.html