
今回から読んで戴く方、はじめまして。
いつも読んでくださる方、ありがとうございます。けん詩です。
このブログは俳句の季語・季題に使われる言葉を解説していきます。
酢茎
酢昆布とは違います。駄菓子屋さんでは売っていません。
茎わかめとも違います。
「すぐき」という京野菜があって、それを漬物にしたのが酢茎です。
塩漬にしたすぐきの樽に重しをのせ、室で発行させれば出来上がり
写真は畑に植わっているすぐきです。
カブのようなものでしょうか。葉っぱの付いたまま酢茎にします
京の上賀茂地区の名物です。
上賀茂神社に奉仕する社家というから加茂族の末裔ですね。
大和朝廷が九州から来襲する前に近畿地方に住んでいた民族です。
その加茂族が上層階級(朝廷や藤原氏)へ酢茎を献上品としたのが
始まりで、明治の終わり頃まで門外不出であったとされていました。
従って地方の人がその存在を知ったのは明治以降ということです。
京野菜というのは他国で栽培を禁じられていたものが多いので、
だから京野菜は美味しいんですね。
昔はそうやって都を繁栄させたのでしょうね。
最近、発酵食品が注目されていますので、そのうち「酢茎を食べていると
○○にならない」なんて特集があるかも知れません。
しかし生産量が少ないので、すぐに高騰するでしょうね。
取りあえず「風邪をひかない」とは言われています。
原因は酢茎に含まれるラブレ菌が身体の抵抗力を高めるそうです。
京の3大漬物と云うと「酢茎」「しば漬」「千枚漬」だそうです。
歴史的にはほぼ200年づつ違います。酢茎が一番古いのです。
千枚漬が生まれて170年。そろそろ新しいヒット漬け物が生まれる
時期かもしれません。
しば漬ッテ東京カト思ッタ(゜゜☆\(--メ)ポカッ
しば漬は茄子をスライスして赤紫蘇と一緒に塩漬にしたものです。
しば漬は祇園祭りの時に新しいものが出回ります。
ほぼ1年間漬けるようです。この時が旬ですね。
一方、酢茎の旬は冬です。
京都へ行ったら是非買ってみましょう。
酢茎売りうこんの財布ほどきけり 紅醉
(紅醉:大正から昭和にかけて活躍したホトトギス派の俳人)
http://feels-season.com/sakusha.html

